FreeBSD 2.2.8 Release Notes
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リリースノート
FreeBSD 2.2.8-RELEASE VERSION
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1. 2.2.7 からの改良点
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カーネルの機能:
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o IDE の 8G より大きい容量のものがサポートされました。
o 3Com 3c905B イーサネットアダプタがサポートされました。
o PCI ThunderLAN ベースのイーサネットアダプタ (Compaq/Olicom) が
サポートされました。
o Linux エミュレータがまた大きく進歩しました。QuakeII のようなものが
画面から飛び出てくるように動くようになりました。
(みなさんからの要求の残りでした)
o pthread の実装に関して、-current における実装での大幅な変更点が
マージされました。これは FILE * を元にしたファイルのロック、シグナルの修正、
read/write のロック、より良い POSIX への追従とより良いパフォーマンスを
含んでいます。
o 柔軟な帯域の制限・遅延を行うエミュレータである dummynet が追加されました。
dummynet(4) を見てください。
o 複数のインターフェース (10 と 100 Mbit/s) のブリッジをサポートしました。
bridge(4) を見てください。
o NFS クライアントアクセラレータが追加されました。rc.conf(5) の
'nfs_access_cache' を見てください。
ユーザ領域の機能:
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o /bin/sh のシグナルとトラップの操作部分が作り直されました。他にもありますが、
これで tty モードの emacs は system(2) から、例えばメールエージェントから
呼び出しても動作するようになりました。
o ppp(8) については、多くの既知のバグの修正と同様、3.0 における
マルチリンクや VPN サポートといった機能がマージされました。
セキュリティ面:
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o 公開されている CERT/Bugtraq 勧告の中で 2.2.7 にあてはまるものはすべて
すでに対策がされています。
2. サポートしている構成
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FreeBSD は現在、ISA、VLB、EISA、PCI バスの 386SX から Pentium クラスま
でのさまざまな種類の PC で動作します (ただし 386SX はお勧めできません)。
IDE、ESDI ドライブや、さまざまな SCSI コントローラ、ネットワークカードや
シリアルカードにも対応しています。
以下は FreeBSD で現在動作がすることが確認されているすべての周辺機器のリ
ストです。これ以外の構成でも動作すると思われますが、ここでは動作報告が
あったものだけを記載しています。
2.1. ディスクコントローラ
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WD1003 (あらゆる MFM/RLL)
WD1007 (あらゆる IDE/ESDI)
IDE
ATA
Adaptec 1535 ISA SCSI コントローラ
Adaptec 154x シリーズ ISA SCSI コントローラ
Adaptec 174x シリーズ EISA SCSI コントローラ
(スタンダード、エンハンスドモード)
Adaptec 274X/284X/2940/3940 (Narrow/Wide/Twin) シリーズ
ISA/EISA/PCI SCSI コントローラ
Adaptec AIC7850 オンボード SCSI コントローラ
** 注意: SoundBlaster のカードにはオンボード BIOS がないので、このカードから
ブートすることはできません。オンボード BIOS はブートデバイスをシステムの
BIOS I/O ベクタに対応付けるのに必要となります。これらのカードはテープや
CDROM などを利用する分には何の問題もありません。ブート ROM を持たない
AIC-6x60 ベースの他のカードでも同様です。いくつかのシステムではブート
ROM がありますが、一般にこれらのシステムでは電源を入れたりリセットした時に
何らかのメッセージを表示します。このようなケースではそのデバイスからでも
ブートできるでしょう。詳細はシステムやボードのドキュメントを
参照してください。
Buslogic 545S & 545c
Buslogic 445S/445c VLB SCSI コントローラ
Buslogic 742A、747S、747c EISA SCSI コントローラ
Buslogic 946c PCI SCSI コントローラ
Buslogic 956c PCI SCSI コントローラ
SymBios (以前の NCR) 53C810、53C825、53c860 および 53c875 PCI SCSI
コントローラ:
ASUS SC-200
Data Technology DTC3130 (すべての製品)
NCR cards (すべて)
Symbios cards (すべて)
Tekram DC390W、390U and 390F
Tyan S1365
Tekram DC390 および DC390T コントローラ (おそらく AMD 53c974 ベースの他
のカードも含めて)。
NCR5380/NCR53400 ("ProAudio Spectrum") SCSI コントローラ
DTC 3290 EISA SCSI コントローラ (1542 エミュレーションモードにて)
UltraStor 14F、24F および 34F SCSI コントローラ
Seagate ST01/02 SCSI コントローラ
Future Domain 8xx/950 シリーズ SCSI コントローラ
WD7000 SCSI コントローラ
以上のサポートされているすべての SCSI コントローラにおいて、SCSI-I および
SCSI-II の周辺機器についてすべてのサポートが提供されています。これには
ディスク、テープドライブ (DAT と 8mm Exabyte を含む)、CD-ROM ドライブ
が含まれます。
現在、以下の種類の CDROM がサポートされています:
(cd) SCSI インターフェース (ProAudio Spectrum と SoundBlaster SCSI も
含む)
(matcd) 松下/Panasonic (Creative SoundBlaster) 専用インターフェース
(562/563 モデル)
(scd) Sony 専用インターフェース (全モデル)
(wcd) ATAPI CDROM インターフェース
(acd) ATAPI CD-R インターフェース ('wcd' の代わりです)
以下のドライバは保守されていません。これらは動くかも知れませんし、
動かないかもしれません:
Adaptec 1510 シリーズ ISA SCSI コントローラ (非ブートデバイスとして)
Adaptec 152x シリーズ ISA SCSI コントローラ
Adaptec AIC-6260 および AIC-6360 ベースのボード。これには AHA-152X および
SoundBlaster SCSI カードを含みます。
フロッピーテープインターフェース (Colorado/Mountain/Insight)
(mcd) Mitsumi 専用 CD-ROM インターフェース (全モデル)
2.2. イーサネットカード
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Allied-Telesis AT1700 および RE2000 カード
AMD PCnet/PCI (79c970 & 53c974 または 79c974)
SMC Elite 16 WD8013 イーサネットインターフェース、そしてその他多くの WD8003E、
WD8003EBT、WD8003W、WD8013W、WD8003S、WD8003SBT、WD8013EBT ベースの互換品。
SMC Elite Ultra. SMC Etherpower II
Texas Instruments ThunderLAN PCI NIC。これには以下のものを含みます。
Compaq Netelligent 10、10/100、10/100 Proliant、10/100 Dual-Port
Compaq Netelligent 10/100 TX Embedded UTP、10 T PCI UTP/Coax、10/100 TX UTP
Compaq NetFlex 3P、3P Integrated、3P w/ BNC
Olicom OC-2135/2138、OC-2325、OC-2326 10/100 TX UTP
DEC EtherWORKS III NICs (DE203、DE204、および DE205)
DEC EtherWORKS II NICs (DE200、DE201、DE202、および DE422)
DEC DC21040、DC21041、または DC21140 ベースの NIC (SMC Etherpower 8432T、
DE245 など)
DEC FDDI (DEFPA/DEFEA) NIC
Fujitsu MB86960A/MB86965A
HP PC Lan+ カード (モデルナンバー 27247B および 27252A)
Intel EtherExpress (ドライバが不安定なのでお勧めできません)
Intel EtherExpress Pro/10
Intel EtherExpress Pro/100B PCI Fast Ethernet
Isolan AT 4141-0 (16 ビット)
Isolink 4110 (8 ビット)
Novell NE1000、NE2000、および NE2100 イーサネットインターフェース
3Com 3C501 カード
3Com 3C503 Etherlink II
3Com 3c505 Etherlink/+
3Com 3C507 Etherlink 16/TP
3Com 3C509、3C579、3C589 (PCMCIA)、3C590/592/595/900/905/905B PCI および EISA
(Fast) Etherlink III / (Fast) Etherlink XL
Toshiba イーサネットカード
No token ring cards are supported at this time.
IBM と National Semiconductor 製の PCMCIA イーサネットカードもサポートさ
れています。
今のところトークンリングのカードは全くサポートされていません。
2.3. その他のデバイス
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AST 4 ポート シリアルカード (シェアード IRQ 使用)
ARNET 8 ポート シリアルカード (シェアード IRQ 使用)
ARNET (現在は Digiboard) 同期 570/i 高速シリアル
Boca BB1004 4 ポートシリアルカード (Modem はサポートして「いません」)
Boca IOAT66 6 ポートシリアルカード (Modem はサポートしています)
Boca BB1008 8 ポートシリアルカード (Modem はサポートして「いません」)
Boca BB2016 16 ポートシリアルカード (Modem はサポートしています)
Cyclades Cyclom-y シリアルボード
STB 4 ポートカード (シェアード IRQ 使用)
SDL Communications Riscom/8 シリアルボード
SDL Communications RISCom/N2 および N2pci high-speed 同期シリアルボード
Stallion マルチポートシリアルボード: EasyIO、EasyConnection 8/32 & 8/64、
Onboard 4/16、Brumby
Adlib、SoundBlaster、SoundBlaster Pro、ProAudioSpectrum、Gravis
UltraSound そして Roland MPU-401 サウンドカード
Connectix QuickCam
Matrox Meteor Video フレームグラバー
Creative Labs Video Spigot フレームグラバー
Cortex1 フレームグラバー
Hauppauge Wincast/TV ボード (PCI)
STB TV PCI
Intel Smart Video Recorder III
Brooktree Bt848 チップベースのフレームグラバー各種
HP4020、HP6020、Philips CDD2000/CDD2660 と Plasmon CD-R ドライブ
PS/2 マウス
標準 PC ジョイスティック
X-10 power コントローラ
GPIB および Transputer ドライバ
Genius および Mustek ハンドスキャナ
現在 FreeBSD では IBM のマイクロチャネル (MCA) バスはサポートしていません。
3. FreeBSD の入手
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FreeBSD を入手する方法はいろいろあります:
3.1. FTP/Mail
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FreeBSD および付随するすべてのパッケージは、正式な FreeBSD のリリースサ
イトである `ftp.FreeBSD.org' から ftp で入手できます。
他の FreeBSD ソフトウェアをミラーしているところは MIRROR.SITES に記載さ
れています。配布セットを取得するときには (ネットワーク的に) 一番近いとこ
ろから ftp してください。なおミラーサイトになりたいというところは歓迎し
ます。正式なミラーサイトになりたい場合には、freebsd-admin@FreeBSD.org
まで詳細を問い合わせてください。
インターネットに対する直接のアクセス手段を持たず、電子メールしか使えない
という場合には、`ftpmail@ftpmail.vix.com' にメールを送ってファイルを入手
することもできます。メッセージに help と書いたメールをこの電子メールアド
レスに送ると詳しい使い方がわかります。ただし、この方法では全部で「数十メ
ガバイト」のファイルをメールで転送することになります。他に手段がない場合
の「最後の手段」と考えてください。
3.2. CDROM
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FreeBSD 3.0-SNAP と 2.2.x-RELEASE の CDROM を次のところに注文することも
可能です。
Walnut Creek CDROM
4041 Pike Lane, Suite D
Concord CA 94520
1-800-786-9907, +1-925-674-0783, +1-925-674-0821 (FAX)
インターネットからは orders@cdrom.com または http://www.cdrom.com で注文
できます。最新のカタログは次のところから ftp で入手できます。
ftp://ftp.cdrom.com/cdrom/catalog
-RELEASE CD の値段は 39.95 ドル、FreeBSD の定期購読制の場合には 24.95 ドルです。
FreeBSD SNAPshot CD は 39.95 ドル、FreeBSD-SNAP は定期購読で 14.95 ドルです
(-RELEASE と -SNAP の予約は別々に扱っています)。定期購読制では、
新しいバージョンがリリースされるごとに自動的に送られてきます。
料金はディスクが配送されるたびにクレジットカードからは引き落されます。
キャンセルについても特に制約はなく、いつでも解約できます。
配送料は (オーダ毎でディスク毎ではありません) はアメリカ合衆国国内、カナダ、
メキシコで 5 ドル、それ以外は 9 ドルです。Visa、Mastercard、
Discover、Amarican Express または合衆国国内の小切手が利用できます。
合衆国国内では商品を現金と引換でお渡しします。カリフォルニア在住の方は、
8.25% の消費税が加わります。
もし気に入らなければ、CD は無条件に返すことができます。
4. 問題のレポート、提案をする場合、コードの提供
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提案、バグレポート、コードの提供はいつでも歓迎されます。なにか問題をみつけたら、
ためらわずにレポートしてください (可能なら、修正方法もあると非常に助かります)。
インターネットのメールが使える環境からバグレポートを送る場合には、
send-pr コマンドか http://www.FreeBSD.org/send-pr.html にある CGI を使う
とよいでしょう。バグレポートはバグ記録プログラムによって忠実に整理され、
バグレポートについてできるかぎり早く対応することができます。このようにして
記録されたバグの内容については、私たちの WEB サイトのサポートセクションで
見ることができますので、バグレポートとして、あるいは他のユーザが問題を認識する
「指標」としても重要な意味を持ちます。
なんらかの理由でバグレポートを提出するのに send-pr コマンドが使えない場合には、
次のアドレスへメールで送ってみてください。
freebsd-bugs@FreeBSD.org
send-pr そのものはシェルスクリプトなので、まったく異なるシステム上でも簡単に
動作させることができます。障害レポートの追跡がより簡単になるので、この
インタフェースを使って頂くのが非常に好ましいのです。しかし提出する前に
障害がすでに修正されていないかどうか確認してください。
その他、質問やテクニカルサポートについてなどは次のアドレスへメールしてください。
freebsd-questions@FreeBSD.org
また、私たちは、ボランティアの新しい助けの手をいつでも歓迎します -
私たちだけではもうとてもこなしきれないほど、やりたいことが
山積みになっているのです。技術的な面で私たちにコンタクトする場合、
あるいは援助の申し出は次のアドレスへメールしてください。
freebsd-hackers@FreeBSD.org
これらのメーリングリストは「かなり多くの」トラフィックがありますので、
メールアクセスが遅いとか、アクセスが高くつく場合で、しかも FreeBSD に関する
重要なイベントの情報だけあればよいという場合は、次のメーリングリストに
申し込むのがよいでしょう。
freebsd-announce@FreeBSD.org
すべてのメーリングリストは希望があれば自由に参加できます。
MajorDomo@FreeBSD.org にボディに help とだけ書いた行を含むメッセージを
送ってください。これで、いろんなメーリングリストに参加する方法や、アーカイブに
アクセスする方法などの詳しい情報が入手できます。ここでは触れていませんが、
他にも面白いことを議論するいろいろなメーリングリストがありますので、
majordomo にメールを送って問い合わせてみてください。
5. 謝辞
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FreeBSD は世界中の (数百はいかないかもしれませんが) たくさんの人々がおこなった
作業の累積の結果であり、そのおかげで、このリリースがあなたの手元に届いています。
FreeBSD プロジェクトのスタッフの完全なリストについては、
以下をご覧ください:
http://www.FreeBSD.org/handbook/staff.html
doc 配布ファイルをインストールしてあれば以下にもあります:
file:/usr/share/doc/handbook/staff.html
以下の方々に特に感謝します:
寄贈者の方々 http://www.FreeBSD.org/handbook/donors.html にリストが
あります。
Montana State University の皆さんから初期のサポートをいただきました。
そして,世界中の数千という FreeBSD のユーザとテスタの皆さんの
おかげで今回のリリースにいたりました。
FreeBSD の今回のリリースをあなたが楽しむことができる事を心から祈って。
The FreeBSD Project
リリース情報のページ