port のバージョンが原作者からのものに比べて古いことに気がついたら、 まずはあなたの持っている port が私たちの最新のもの (FTP ミラーサイトの ports/ports-current というディレクトリにあります) であることを確認してください。 また、Ports Collection 全体を最新の状態に保つために CVSup を利用することもできます。 詳しくは FreeBSD ハンドブックをご覧ください。
次に port の Makefile に MAINTAINER (保守担当者) のアドレスが書いてある場合には、その人にメールを出してみましょう。 保守担当者の人がすでにアップグレードの準備をしているかも知れませんし、 (新しいバージョンの安定度に問題があるなど) あえてアップグレードをしない理由があるのかも知れません。
保守担当者にアップグレードをしてくれと頼まれた場合、 あるいは、そもそも port の Makefile に保守担当者が書いてない場合などは、 あなたがアップグレードをしてくださると助かります。 その場合にはアッ プグレードをした後、 変更前と変更後のディレクトリの再帰的 diff (unified diff と context diff のどちらでもいいのですが、 port のコミッター達は unified diff の方を好むようです) をとって送ってください (たとえば変更前のディレクトリが superedit.bak という名前でとってあり、変更後のものが superedit に入っているなら、 diff -ruN superedit.bak superedit の結果を送ってください)。 diff の出力を見て、 すべての変更が正しくなされているか確認してください。 変更箇所については、send-pr(1) (カテゴリは ports) に diff の出力結果を添えて、わたしたちに送ってもらうのが一番良いです。 commit する際に CVS に明確に記述しなければならないので、 あなたがその port のメンテナなら、概要 (synopsis) 行の先頭に [maintainer update] と記入し、PR の ``Class'' を maintainer-update にしてください。 付け加えたり削除したりしたファイルがあればそれについて書いておいてください。 もし diff の大きさが 20 KB 程度を超えるようであれば、 圧縮したものを uuencode してください。 そうでなければそのまま PR に入れるだけで構いません。
Important: 更新の動機が、セキュリティ上の問題や、 現在 commit されている port に重大な欠陥である場合は、 ports 管理チーム
<portmgr@FreeBSD.org>
に連絡して、あなたの port のパッケージをただちに作りなおして再配布するように要求してください。 そうしないと、無防備な pkg_add(1) のユーザたちが、何週間にもわたって pkg_add -r で古いバージョンをインストールし続けてしまいます。